マスクの苦情
全国で配布が始まった、アベノマスク
配られたマスクに、カビが生えていたり、異物が混じっていたり
変色していたり、異臭がしたり・・・
そんな、不良マスクが、既に数千枚見つかっているらしい
私、移住する前数年間、医療製品の苦情処理を、手伝っていた
たまに、マスクに関する苦情が来て、苦情内容を確認後、製造元などに問い合わせていた
取り扱っていたマスクの大部分は、サージカルマスク
いわゆる、一般的な、フェースマスク
でも、けっして、ガーゼマスクとか布マスクではない
医療現場だと、それらは意味のないマスクである
普通のサージカルマスクと、アベノマスクを比べてみた

一目瞭然ですね
サージカルマスクは、目の近くから、喉の部分まで覆っている
横も、耳の近くまで
それに比べ、アベノマスクは、なんとも貧弱
喋らなければ、なんとか行けるが
話した途端、あごが上下し、その部分から、空気が漏れる
見た目以外でも、素材が、不織布と織布
アベノマスクは、単にガーゼを折りたたんだだけ
サージカルマスクは、中にフィルターが入っている
そして、マスクの上端部分
サージカルマスクは、ノーズバー(鼻あて)が入っていて
それを、鼻の部分に押し当て、密着させる
アベノマスクは、それはない 密着、元々無理
しいて、アベノマスクの利点を探すと
2枚、タダでもらえる
洗って、何回か使える
冬は、サージカルマスクより、暖かい
いざと言う時、分解して、包帯になる
さて、サージカルマスクで、どの様な苦情が多かったか
一番多かったのは、ゴムひも
左右の長さが違う 片方着いていない 片側に2本ついている
難しいのは、左右のゴムひもが、知恵の輪みたいに、つながっている
その次は、ノーズバー
短い ずれている 飛び出している 入っていない
そして、嫌なのは
汚れている 変色している 異臭がする ゴミが入っている
最悪なのは、虫の混入 残念ながら、年数回は報告される
虫と言っても、すぐ分かる程度の大きさではない
ちらっと見たら、ゴミ でも、じっくり見たら 何か、足が・・・羽根が・・・
これは、こちらも、身構える
当然、検査前には、除菌済み でも、直接触らない ゴム手袋
マスクは、常時着用
まずは、ルーペで その時点で、ゴミと分かる場合があるが
取り敢えず、実態顕微鏡で拡大し、写真撮影
拡大してみたら、足、羽根があった と言う事もある
製造元に、報告し、調査を依頼する
厳しいお客だと、その異物の、同定検査
虫の種類 虫の情報を入手する 大変な手間である
以上の、苦情を少なくするため、ある製品は、全数検査を行う
勿論、製造元は、C国が多い
製造後、全数検査を行い、日本に輸出するが
どうしても、日本の品質期待度には届かない
日本に到着後、工場で中身を取り出し、日本のおばちゃんが、手際よく検査
そして、新しい箱に入れ、ようやく出荷
それでも、見落としはあるが、苦情は大分抑えられる
アベノマスク、製造国は、C国とかベトナムとか、東南アジア
輸入したマスクを、2枚セットにして、配っているみたいだ
すぐ分かる不良品は、袋に入れる時にみつかるだろう
多分、検査工程は、契約に入っていないと思われる
コストが上がるから
そして、すでに数千枚の不良品が、見つかった
ガーゼマスクを配ろうと計画した時点で、それは間違えだったが
更に、マスクの品質管理など、頭に浮かんでこなかったんだろう
初歩的な事なのに
みなさん、アベノマスク、配られたら
じっくり、観察してから、使ってくださいね
虫が入っているかも、しれませんよ
おまけ:
普通のサージカルマスクより、高性能なN95マスクです

フィルター機能が優れていて、花粉、細菌などは、シャットアウト
だた、ウイルスは、ちょっと・・・
ゴムひももしっかりしていて、装着すると、少し息苦しい
これを、1日中使って働いている、医療関係者に、感謝
↓↓↓ 「あなたマスク無いの?だからと言ってフェースペイントでマスクはないわね。クリックしてからマスク買いに行きなさい。」と、うちのカミさんが言っています。



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